インターネット回線を安く導入するなら、携帯キャリアとのセット割を検討しましょう。
インターネット回線単体ではあまり期待できない割引でも、セットで利用することで、月々のスマホ利用料を割安に設定することが可能です。
今回は、各携帯キャリアが提供している光回線と、それぞれのセット割について詳しく解説していきます。
スマホとのセット割が適用できる?
国内のインターネット回線は光回線、ADSL回線、Wifiルーター、公衆無線LANを大まかな区分けとして、大小様々な業者がサービスを展開しています。
最近注目されているのが、スマホとセットで自宅のインターネット環境を整備する手法です。
MVNO業者を除き、日本では4つのキャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)が、携帯電話ネットワークの提供業者です。
各社とも光回線ネットワークも提供していて、スマホの月額プランとのセット割を提供しています。
安くインターネットを導入するなら、こういったキャリアが提供しているスマホとのセット割がおすすめです。
各携帯電話キャリアも、光回線プランを用意して顧客向けに提供しています。
申し込みたい光回線の最安窓口はどこ?
4社の提供プランをそれぞれチェックしてみましょう。
NTTドコモ ドコモ光
ドコモ光は、日本の通信最大手NTT東日本とNTT西日本が提供する光回線ネットワークです。携帯キャリアのドコモブランドを伴い、「ドコモ光1ギガ」プラン、2段階料金設定の「ドコモ光ミニ」、最大通信速度10Gbpsの「ドコモ光10ギガ」プランを提供しています。
基本料金は、マンションタイプ1Gbpsで4,400円(税込)、戸建てタイプ1Gbps 5,720円(税込)から設定されています。
セット割に関しては、「ドコモのギガプラン」ユーザーを対象に最大月額1,100円(税込)の割引を提供しています。
ファミリー割引は、3親等の家族まで最大20回線までが対象です。
他社の家族割と比べても規模が大きい点に注目しましょう。
家族や親戚にドコモユーザーがいれば、まとめて料金を安く設定できます。住所が別々でも申請可能です。
その他にもIP電話サービス、ビデオオンデマンドのひかりTV、有料TVのスカパーなどのオプションも揃っています。
新規申し込み、転入の場合は、契約事務手数料と工事費用がかかるので、その点は契約時に細かな確認が必要です。
au auひかり
auひかりは、KDDIが提供する独自回線のインターネットサービスです。
auひかりホーム、auひかりホーム5ギガ、auひかりホーム10ギガ、auひかりマンションといったプランを展開しています。
最安の「auひかり マンションタイプE」であれば3,740円(税込) から、戸建てタイプの「auひかりホーム1ギガ ずっとギガ得プラン(3年契約)」であれば6,160円(税込)から利用できます。
セット割は「auスマートバリュー」を展開しています。auユーザーの方で「使い放題MAX 5G」プランでご契約の方は月額で1,100円(税込)の割引が適用されます。
その他のプランで契約しているauユーザーでも、550円から2,200円(税込)の幅で割引が適用されます。詳細はホームページや電話で確認しましょう。
加えて、50歳以上の家族がいる場合は別住所でも家族割が適用されます。この場合は健康保険証・遠隔地用健康保険証・戸籍謄本のいずれかの提出が必要です。
なお、割引対象契約回線は10回線までとなります。
ソフトバンク ソフトバンク光
ソフトバンク光は自前の光回線網を持っておらず、NTTフレッツ網を利用した「光コラボレーション」で固定回線ネットサービスを提供しています。
最大通信速度1Gbpsでの基本料金はマンションタイプで4,730円(税込)、戸建てタイプで6,270円(税込)で提供されています。
ソフトバンクのスマホをすでに契約していれば、まずこの基本料金からそれぞれ1,100円(1年間)が割り引かれます。
更に「おうち割 光セット」が用意されていて、スマホ契約プランが「データプランメリハリ無制限」「データプランミニフィット+」ユーザーならスマホの月額利用料金からも1,100円の割引が適用されダブルでの割引適用となります。
これは上記2社に対するアドバンテージになるでしょう。
離れて暮らす家族も交えて、最大10回線までスマホプランの家族割も適用されます。
また、ソフトバンク光の場合は、代理店を通して契約することでキャッシュバックを受けることができます。
詳細は以下の記事をご覧ください。
こちらの記事では、ソフトバンク光を申し込む際のおすすめの代理店を紹介しています。
→ソフトバンク光、どこで申し込む?
スマホと自宅ネットのセットで考えるのであれば、割引幅が一番大きいのはソフトバンクと言えます。
楽天モバイル 楽天ひかり
2019年にMNOとして、大手携帯電話キャリアの仲間入りを果たした楽天モバイル。楽天ひかりとして固定回線を
利用した光回線インターネットも提供しています。
これは、ソフトバンク光と同様の「光コラボレーション」で、NTTフレッツ網を利用した固定回線向けインターネットです。
最大通信速度は1Gbps でこれもソフトバンク光と変わりません。基本料金はマンションタイプで4,180円(税込)、戸建てタイプで5,280円(税込)です。
まだまだ携帯電話事業で新参者の楽天モバイルですが、引き続き新規加入者を増やす施策を続けています。
スマホ向け新プランの「Rakuten UN-LIMIT VI」と同時申し込みをすると、なんと光回線利用料金が1年間無料になります!
これは他社のセット割と比較しても大きな魅力です。
※2021年5月現在、光回線のみの契約でも、初年度は戸建て3080円(税込)マンションタイプで1,980円(税込)の割引価格が設定されています。
キャンペーンの適用条件は、そこまで厳しいものではありません。(以下楽天モバイルホームページより引用)
- キャンペーン期間中に楽天ひかりにお申し込みいただき、お申し込み月を1カ月目として4カ月目末日以内に開通した方
- 楽天モバイル(「Rakuten UN-LIMIT VI」)をすでに開通されている方、もしくは、楽天ひかりお申し込みの翌月15日までに楽天モバイル(「Rakuten UN-LIMIT VI」)にお申し込みされた方(新規お申し込み、他社から乗り換え(MNP)、楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)からの移行すべてが対象)
- 楽天会員の方
- 契約期間3年間
オプション契約などは必要ありません。
要注意!乗り換えユーザーは違約金がかかる
各社とも、光回線の契約は2年間もしくは3年間の縛りで年間契約が設定されています。
契約更新月以外で解約した場合には解約違約金がかかります。
- ドコモ光:14,300円
- auひかり:16,500円 加入時は解約違約金還元キャンペーンあり
- ソフトバンク光:10,450円~16,500円 加入時は解約違約金還元キャンペーンあり
- 楽天ひかり:10,450円
ただ、上記のように、光回線提供業者によっては新規顧客獲得のため、他社向け解約料を肩代わりするキャンペーンを提供しているところもあります。
こうしたサービスを活用すれば、短期間での乗り換えも損を抑えて行うことができます。
安さ以外に重視すべきポイントは?
安さ以外に注目したいのは、回線の種類です。
今回ご紹介した4つの他理解線提供業者の中では「ドコモ光」と「auひかり」は独自に回線網を構築しています。
一方で「ソフトバンク光」と「楽天ひかり」はドコモ光と同じNTTフレッツ網を利用した光コラボレーションサービスです。
万一トラブルが起こった際、前者2社は自社内で対応できますが、後者の2社はNTTの対応を待つしかありません。
もちろんNTTも、トラブルが発生すれば自社の顧客に迷惑がかかりますから真摯に対応するでしょうが、その解決を待たないと後者2社は顧客対応が取れない点で、フレキシブルさに掛けると言わざるを得ません。
また、「ドコモ光」と「auひかり」はいち早く10Gbpsネットワークを地域限定ですが提供を始めています。
こうした新サービスの導入も、自前で回線を持っている業者は速いと言えます。
まとめ
いかがでしたか?インターネット・スマホなど、現状の通信インフラの利用料を総合的に低く抑えたいなら、携帯電話キャリアが提供するセット割がおすすめです。
スマホの契約更新時期が近づいていたら、スマホと自宅のインターネットをまとめての新規契約も考慮に入れてみましょう。他の業者に移行することで、月々の支払いを格段に減らせる可能性が出てきます。
また、楽天モバイルの無料キャンペーンは一考に値します。現状ではまだまだ既存キャリアに提供エリアの広さでは追いついていませんが、新規事業者のアクティブさ・ポジティブさを感じます。まず1年間、通信費を思い切り下げてみたい方は、ぜひ検討してみてください。